まつ毛に負担をかけることで引き起こされる「まつ毛貧毛症」とは?
つけまつ毛・まつ毛エクステ・マスカラなどのお世話になっている方も多いと思うのですが、そんな皆さんに知っておいて欲しいのが「まつ毛貧毛症(睫毛貧毛症・しょうもうひんもうしょう)」という病気です。
まつ毛貧毛症になると、まつ毛の量や長さが不足して、目元の印象に影響を与えます。
このまつ毛貧毛症の原因の1つとして考えられるのが、「まつ毛への負担」です。
今回は、このまつ毛に負担をかけることで引き起こされる、まつ毛貧毛症について解説します。
目次
まつ毛の役割

そもそもまつ毛は、何のためについているのでしょうか。
まつ毛は、ホコリ・汗・紫外線などの異物から目を守る役割をしています。
まつ毛の毛根周辺には、「知覚神経」という神経がたくさん集まっているのですが、まつ毛に異物が触れると、この知覚神経がすぐに異変を察知、まぶたを閉じて異物の侵入をブロックします。
短くて頼りないように見えるまつ毛ですが、実は異物から目を守るための、非常に重要な役割を果たしているのです。
まつ毛は1日に数本は抜ける
髪の毛と違って、あまり抜けている感じはしないかもしれませんが、1日に3~5本は抜けていると言われています。
まつ毛が抜けること自体は自然なことであり、問題視することではありません。
まつ毛が自然に抜け落ちるのは、まつ毛の生え変わりのサイクルである「毛周期」によるもの。
まつ毛は、「成長期⇒退行期⇒休止期」という1つの周期を、大体5~12か月で繰り返しています。
まつ毛貧毛症とは?

まつ毛貧毛症(睫毛貧毛症)は、その名の通りまつ毛の量が貧しい状態になっている病気のことです。
まつ毛が少ない・短い・細いといった症状が現れます。
まつ毛貧毛症が疑われる場合
まつ毛の本数の平均は、「上まぶたで90~160本・下まぶたで75~80本」。
そして、まつ毛の長さの平均としては、「上まぶたで8~12mm・下まぶたで6~8mm」と言われています。
もし、この平均の本数と長さを下回っている場合は、まつ毛貧毛症が疑われます。
また、「まつ毛の太さが細い」「まつ毛が薄い」などと感じる場合も、まつ毛貧毛症が疑われます。
まつ毛貧毛症の原因は?
まつ毛貧毛症の原因として考えられるのは、次のようなことです。
まつ毛への負担
◇まつ毛エクステ
◇まつ毛パーマ
◇アイメイク(特にマスカラ)
◇ビューラー
◇目への摩擦
◇クレンジング不足
◇うつぶせ寝
など、まつ毛に直接負担がかかることが原因で、まつ毛貧毛症を発症する可能性が高まります。
まつ毛が少ない・短い・細いといった、まつ毛の悩みをカバーしようとして、つけまつ毛やまつ毛エクステに頼る方も多いのですが、まつ毛にさらなる負担をかけることになり、悪循環になることもあります。
加齢
年齢と共にお肌や健康状態に変化が現れるように、まつ毛にも加齢による変化が現れます。
その結果として、まつ毛貧毛症を発症することがあります。
皮膚の病気
アトピー性皮膚炎などの皮膚の病気が原因で、まつ毛貧毛症を発症することがあります。
薬の副作用
副作用として「脱毛」が起こる薬の副作用で、まつ毛貧毛症を発症することがあります。
まつ毛貧毛症の治療はどこで受けられる?

まつ毛貧毛症の治療は、主に皮膚科や美容外科などで受けることができます。
まつ毛貧毛症の治療が受けられる医療機関は、こちらのサイトで検索することができます。
主な治療方法としては、薬による治療の他、植毛が行われることもあります。
現在まつ毛貧毛症の治療薬として、日本で唯一厚生労働省の認可を受けているのは「アラガン・ジャパン株式会社」が取り扱いを行っている「グラッシュビスタ」という治療薬です。
※グラッシュビスタとは?
ビマトプロスト(Bimatoprost)という緑内障・高眼圧症治療薬に含まれる成分でできており、『緑内障・高眼圧症治療薬を使用している人は、まつげがフサフサしている』という副作用に着眼し開発された日本で唯一承認されている『まつ毛貧毛治療薬』です。
引用元:やまもと内科・外科クリニック
また、まつ毛貧毛症に他の病気が関係している場合は、根本的な原因となっているその病気の治療が優先されるそうです。
まつ毛貧毛症は自由診療
まつ毛貧毛症が疑われる場合は、医療機関で気軽に相談することができるのですが、注意したいのが「まつ毛貧毛症の治療は自由診療」だということです。
自由診療ということは、健康保険が適用されませんから、全額自己負担になります。
経済的負担は大きくなるかもしれませんが、まつ毛の不安は解消されるはずです。
日常生活で気を付けたいこと
医療機関で専門的な治療を受ける以外に、日常生活では以下のようなことに気を付けましょう。
◇つけまつ毛・まつ毛エクステ・まつ毛パーマを行わない(もしくは頻度を減らす)
◇ビューラーの使い方を見直しやメンテナンスを行う
◇ホットビューラーの当てすぎに注意する
◇アイメイクをしない日を作る
◇目をこすらない
◇メイクはしっかりと落とす
◇うつぶせ寝をやめる
こういったことに注意することは、まつ毛貧毛症に関わらず、まつ毛の健康維持にも欠かせません。
ですから、まつ毛に特に悩みがない場合も、まつ毛を労わるためにこういったことに気を付けてみてください。
生活習慣を見直すことも大切!
まつ毛の健康のためには、生活習慣を見直すことも大切です。
まつ毛の土台となるのはまぶたですから、「体の内側から働きかけることも必要」ということです。
◇睡眠の質を向上させる
◇ストレスを発散する
といった形で、生活習慣を見直す努力も行ってみてください。
まとめ
まつ毛に負担をかけることで引き起こされる、まつ毛貧毛症について解説させていただきました。
まつ毛が少ない・細い・短いといった悩みを抱えている方は、まつ毛貧毛症が疑われるので、気軽に医療機関に相談してみてください。
また、まつ毛に負担をかけることを避けるように気を付ければ、まつ毛貧毛症を防ぐこともできますから、なるべくまつ毛に負担をかけないように気を付けてみて下さい。