「便秘になると口臭が便の臭いになる」って噂は本当?改善する方法はある?
「便秘になると、体臭がきつくなる」という話は、ご存知の方も多いと思います。
ただ、便秘になると体臭だけではなく、「口臭」まできつくなるということは、ご存知でない方もまだまだ多いのではないでしょうか。
しかも、便秘になると「口臭が便の臭いになる」と言われているので、自分の身に起こったら嫌ですよね。
今回は、「便秘になると口臭が便の臭いになる」という噂の真相についてご紹介します。
目次
「便秘になると口臭が便の臭いになる」って噂は本当?
結論からお話しさせていただくと、「便秘になると口臭が便の臭いになる」という噂は本当です。
便秘になると口臭も悪化してしまうのですが、その時に口臭が便の臭いになることがあると言われています。
便の臭いになる他にも、便秘になると腐った卵やアンモニアのような口臭が発生するとも言われています。
周りに不快な思いをさせてしまうかもしれませんし、お腹がスッキリしない上に口臭までキツくなってしまう本人も辛いですから、いずれにしてもそのままにしておくのは良いことではありません。
便秘で口臭が便の臭いになるにはなぜ?
そもそも、便秘になると口臭が便の臭いになってしまうのは、どうしてなのでしょうか?
便秘の主な種類
一言に便秘といっても、以下のような種類に分類されています。
◎機能性便秘
・弛緩性便秘(腸の蠕動運動が弱まって起こる便秘)
・けいれん性便秘(大腸が過度に緊張することで起こる便秘)
・直腸性便秘(直腸で便が停滞することで起こる便秘)
◎器質性便秘(消化器疾患が原因で起こる便秘)
◎医原性便秘(薬の副作用で起こる便秘)
※分類の仕方はサイトによって異なるため、この限りではありません。
便秘の原因と症状
便秘の種類の中でも最も多いのは、「機能性便秘(弛緩性便秘・けいれん性便秘・直腸性便秘)」です。
機能性便秘は、
食生活の乱れ
水分不足
ストレス
無理なダイエット
運動不足
などが原因で起こります。
機能性便秘になると、以下のような症状が現れます。
排便回数が少ない(週に3回未満)
便意があるのになかなか出ない
排便したのにスッキリしない
強くいきまないと排便できない
お腹が張る
お腹にガスが溜まる
下腹部が痛む
コロコロした便が1日に何度も出る
「心当たりがある」という方、多いのではないでしょうか。
便秘になるとガスが血液中に流れ込む…
便秘によって、本来であれば排泄されるはずの排泄物が大腸に長時間留まると、排泄物が腸内で発酵します。
便秘の状態だと、この発酵したガスも腸内に溜まってしまうのですが、腸内に充満したガスはどうなるのかというと、おならとして放出される他に、腸に吸収されて血液中に流れ込みます。
血液に乗って全身を巡ったガスは、肺まで運ばれてきた後に呼吸に混ざり、体の外に出ます。
こうして、便の臭いがする口臭が発生してしまうわけです。
便秘以外の原因で口臭が便の臭いになることも…
確かに、便秘になると口臭が便の臭いになることがあるのですが、口臭が便の臭いになることには、必ずしも便秘が関わっているというわけではありません。
便秘以外の原因で、口臭が便の臭いになることもあります。
例えば、以下のようなことが原因で、口臭が便の臭いになる可能性があります。
歯磨きが不十分で、プラーク(歯垢)がちゃんと取れなかった
虫歯ができたところに食べカスが溜まり、細菌が繁殖した
虫歯が進行して神経が腐った
歯周病によって傷んだ歯茎から膿が出た
歯周ポケットに食べカスが溜まり、細菌が繁殖した
歯周病菌が舌苔を作った
蓄膿症(副鼻腔炎)で溜まった膿が喉のほうに流れた
喉の炎症や乾燥で「膿汁(のうじゅう)」が作られた
便秘ではないのに、口臭が便の臭いになっている場合は、こういったことが原因が便の臭いがする口臭が発生している可能性があります。
便の臭いがする口臭を改善する方法はある?
便秘が絡んでいるにしても、いないにしても、便の臭いがする口臭を放っておくのは良いことではありません。
皆さんの体の中で何かが起きていることに変わりはないですし、周りに迷惑をかける可能性もあるので、対処して口臭を消す必要があると思います。
では、「便の臭いがする口臭を消す方法はあるのか」というと、「あります」。
便秘による便の臭いがする改善する方法
便秘による便の臭いがする口臭を改善するためには、根本的な原因となっている便秘を改善する必要があります。
というのも、歯磨きやマウスウォッシュなどで便の臭いがする口臭を抑えることができたとしても、便秘が改善されていなければ、また同じように便の臭いがする口臭を発生させてしまう可能性があるからです。
便秘を改善するためには、以下のようなことを行いましょう。
食物繊維が豊富な食品や発酵食品を積極的に摂る
ストレスを溜めない
十分な睡眠を取る
適度に運動をする
無理なダイエットをやめる
ツボを押す ※
お腹をマッサージする ※
※便秘改善に効果的なツボやマッサージについては、こちらのサイトで詳しく紹介されています。
便秘以外の原因で発生した口臭を改善する方法
「便秘以外の原因で口臭が便の臭いになることも…」の項目でご紹介した、便秘以外の原因で発生した口臭は、便の臭いがする口臭のもととなる病気を治すことから始めてください。
というのも、これも便秘が原因の口臭と同じで、根本的な原因となっている病気をどうにかしなければ、また同じように便の臭いがする口臭が発生してしまうからです。
ですから、虫歯や歯周病が疑われるのであれば歯科へ、蓄膿症が疑われるのであれば耳鼻科へ、それぞれ行って治療を受けるようにしてください。
まとめ
今回は、「便秘になると口臭が便の臭いになる」とィう噂の真相についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたか?
便秘になると口臭が便の臭いになるという噂は本当で、便が腸内に溜まることで発生したガスが全身を巡り、やがて口から体外へ排出されるため、口臭が便の臭いになります。
また、便秘以外の原因で、口臭が便の臭いになることもあります。
便秘は口臭や体臭がきつくなるだけではなく、あらゆる面で悪影響を及ぼすので、便秘の原因を排除して、便秘を解消しましょう。