口臭ケア

女性なら知っておきたい、「寝起きの口臭」が酷くなる原因まとめ

頭の上でマルを作る日本人女性

女性なら知っておきたい、「寝起きの口臭」が酷くなる原因

「寝起きの口臭が気になる」という方も多いですよね。

寝起きというのは、寝ている間に唾液の分泌量が減少する関係から、元々口臭が発生しやすいものなのですが、口臭を悪化させるようなことをしていると、寝起きの口臭は酷くなります

では、寝起きの口臭が酷くなるのには、どういった原因があるのでしょうか。

元々寝起きは口臭が発生しやすい

頬に手を当てて驚く女性

まず先に知っておいていただきたいのが、「元々寝起きは口臭が発生しやすい」ということです。

寝起きに発生する口臭のことを「生理的口臭」というのですが、この生理的口臭は、唾液の分泌量が減少することによって発生します。

口の中にはたくさんの細菌が棲みついており、細菌が口臭の発生に大きく関わっているのですが、この細菌を殺菌(殺菌作用)したり、洗い流したり(洗浄作用)することで繁殖を抑えているのが、唾液腺から分泌される「唾液」です。

しかし寝ている間は、唾液の分泌量が起きている時の半分程度にまで減少するので、唾液による殺菌作用や洗浄作用も弱まり、繁殖しやすい状態になります

また、「寝ているために、長時間歯磨きができない」ということも、細菌の繁殖が進んでしまう原因の1つです。

寝ている間の細菌の繁殖スピードは、なんと「起きている間の約3倍」とも言われています。

こういったことが原因で、元々寝起きは口臭が発生しやすくなっているわけです。

寝起きの口臭が酷くなる原因は?

はてなはてな

元々寝起きは口臭が発生しやすいものですが、周りから指摘されたり、自分自身で「結構臭いかも」と思うことがあったりするということは、生理的口臭にプラスして、何らかの「寝起きの口臭を酷くする原因」が潜んでいる可能性があります

口呼吸

寝ている間は唾液の分泌量が減り、口の中が乾燥しやすくなるのですが、口呼吸をしていると、口の中の乾燥はさらに進みます

その結果、寝起きの口臭が酷くなってしまいます。

朝起きた時に口の中がカラカラになっている方や、喉の痛みを感じる方は、寝ている間に口呼吸をしている可能性が高いです。

また、口の中の乾燥が進むことで、喉の奥で「膿汁(のうじゅう)」という悪臭を放つ分泌物が分泌されやすくなるので、そういった意味でも口呼吸をしていると、寝起きの口臭が酷くなります。

※膿汁は、炎症や疾患が原因で、喉に細菌が増えた時にも分泌されやすくなります。

不十分な歯磨き

寝る前にしっかりと歯磨きをしておくことで、口の中に食べカスが残らないようにすることができるのですが、寝る前の歯磨きが不十分だと、口の中に食べカスが残ったまま寝ることになってしまいます

この食べカスは、口の中の細菌たちの働きによって分解されて腐敗臭を放ち、その臭いが口臭の原因となるので、不十分な歯磨きによって食べカスが多く残っていればいるほど、寝起きの口臭は酷くなりやすいです。

当然ながら、歯磨きそのものを行わないのも、食べカスが多く残って口臭の原因になります。

口臭の原因になる食べ物

前の晩に食べた食べ物が、寝起きの口臭を酷くすることがあります

例えば、

ニンニク
ニラ
ネギ
玉ねぎ
キムチ
キャベツ
小松菜
ブロッコリー
アスパラガス
香辛料
納豆
乳製品
アイスクリーム

といった食べ物が、翌朝の寝起きの口臭を酷くする原因になります。

また、

アルコール
コーヒー
エナジードリンク

といった飲み物も、翌朝の口臭に影響すると言われています。

ドライマウス(口腔乾燥症)

ドライマウスとは、

ストレス
薬の副作用
筋力低下
病気(糖尿病・腎不全・シェーグレン症候群etc…)

などの様々な原因によって、唾液の分泌量が低下する病気のことです。

殺菌作用と洗浄作用を担っている唾液の分泌量が減るので、当然ながら寝起きの口臭も酷くなりやすいです。

虫歯や歯周病

虫歯や歯周病といった歯の病気を発症していると、寝起きの口臭が酷くなります

虫歯と歯周病それぞれで、寝起きの口臭が酷く理由は以下の通りです。

【虫歯】

虫歯の場合は、虫歯ができたところに食べカスが溜まり、その食べカスを細菌が分解する時に発生するガスが、寝起きの口臭を酷くする原因になります。

この段階で気づいて治療できれば良いのですが、「歯医者が怖いから」「仕事が忙しいから」などといって理由をつけ、治療せずに放置してしまうと、もっとひどいことになります。

虫歯が進行すると、歯の神経までもが腐ってしまうので、ここで腐敗臭が発生します。

また、虫歯が進行して歯の神経にまで達すると、歯の根元(歯根)が化膿して膿が溜まり、その膿が悪臭を発生させます。

「虫歯が進行すればするほど、虫歯による口臭は悪化していく」と覚えておいておいたほうが良いでしょう。

【歯周病】

歯周病の場合は、歯周病を引き起こす「歯周病菌」がたんぱく質を分解する時に発生させる毒ガスが、寝起きの口臭を酷くする原因になります。

この毒ガスは歯茎を傷め、歯と歯茎の間に「歯周ポケット」を作るのですが、その歯周ポケットには食べカスが溜まりやすくなり、それもまた細菌の繁殖を促し、口臭を酷くする原因になります。

歯周病が進行すると、歯茎から出血したり、膿が出たりするようになるので、さらに口臭は悪化します。

虫歯と同様に、「歯周病が進行すればするほど、歯周病による口臭は悪化していく」と覚えておいたほうが良いでしょう。

また、歯周病菌は「舌苔」を作り出す代表的な菌でもあるので、歯周病菌によって作られた舌苔も悪臭を放ち、寝起きの口臭を酷くする原因になります。

朝起きた時に寝起きの口臭を消す方法は?

頭の上でマルを作る日本人女性

朝起きた時に「あ、臭うかも」と思ったら、次のような方法で口臭を消しましょう。

水かお茶を飲む

朝起きたら、コップ一杯の水か緑茶を飲みましょう

水か緑茶を飲むことで、寝ている間に口の中で増えてしまった細菌を洗い流すことができるため、口臭をある程度消すことができます。

マウスウォッシュで口の中を洗浄する

マウスウォッシュは口の中の細菌を洗い流すことができる上に、細菌の繁殖や臭いを防ぐ効果にも優れています

効果は一時的ですが、寝起きの口臭を消すにはもってこいのアイテムです。

丁寧に歯磨きをした後にマウスウォッシュで口の中を洗浄し、寝起きの口臭を消しましょう。

キシリトールガムを噛む

キシリトールガムを噛むことで、唾液の分泌が促すことができるので、口臭を軽減することに繋がります。

寝起きの口臭が気になる場合は、キシリトールガムを噛むようにしましょう。

唾液腺マッサージをする

唾液腺をマッサージすることで、唾液の分泌を促すことができるため、気になる口臭をある程度消すことができます。

唾液腺マッサージのやり方は、こちらのサイトで詳しく紹介されていますので、参考になさってください。

病気が絡んでいる口臭は治療を受けて!

虫歯
歯周病
ドライマウス
ドライマウスの原因となる疾患

といった、病気が絡んでいる口臭は、根本的な原因となっている病気の治療をしなければ、口臭も改善されません

ですから、まずは医療機関を受診して適切な治療を受けるようにしてください。

まとめ

今回は、寝起きの口臭が酷くなる原因について解説させていただきましたが、いかがでしたか?

寝起きは元々口臭が発生しやすいですから、酷くなる原因が上乗せされると、さらに口臭は酷くなります

ですから、寝起きの口臭が気になる方は、なるべく口臭を酷くしないように気をつけて下さい