日本人の2割に寄生する「まつ毛ダニ」、繁殖する理由と現れる症状は?
目元の印象を大きく左右するまつ毛ですが、そのまつ毛が今、「まつ毛ダニ」によって狙われています。
皆さんのまつ毛も、もしかしたらまつ毛ダニの餌食になっているかもしれません。
今回は、まつ毛ダニが繁殖する理由と、まつ毛ダニの繁殖によって現れる症状についてご紹介します。
目次
まつ毛ダニとは?
まつ毛ダニとは、「デモデックス」と呼ばれる、顔などの毛穴に寄生するダニのことです。
体長は0.1mm~0.4mmと非常に小さく、肉眼で確認することは困難です。
ただ、非常に小さいにも関わらず、一度まつ毛に付くとなかなか駆除することができない上に、潰されたりちぎられたりしても再生する能力を持っている、驚異的な生命力の持ち主でもあります。
そのため、まつ毛ダニの治療に長い期間を要することも珍しくありません。
日本人の5人に1人、つまり2割程度の方にまつ毛ダニが付いているとも言われており、誰もが無視できない問題です。
まつ毛ダニが発生する理由は?
そもそも、このまつ毛ダニが繁殖する理由は何なのでしょうか。
目元のメイク残り
不十分なクレンジングによって目元にメイクが残ってしまうと、そのメイク残りが酸化してまつ毛ダニのエサになってしまいます。
目元をはっきり見せようとしてアイメイクを濃くしたり、水や汗などに強い「ウォータープルーフタイプ」のアイメイクコスメを使ったりした場合には、より目元のメイクが落ちにくくなり、クレンジング不足が起こりやすいので、それだけまつ毛ダニも喜びます。
また、目の粘膜ギリギリのところまで引いたアイラインも、クレンジング不足が起こりやすいため、まつ毛ダニが繁殖しやすくなります。
目元の皮脂汚れ
目元に余分な皮脂が残っていて、その皮脂がきちんと洗顔やクレンジングで落とすことができていないと、皮脂が酸化してまつ毛ダニのエサになります。
アイメイクの落とし忘れ
疲れて帰ってきた時や、飲み会などで寝ずに朝を迎えてしまった場合などは特に、メイクを落とすことを忘れてしまいがちなのですが、アイメイクを落とし忘れてしまうと、酸化したメイク汚れや皮脂をエサに、まつ毛ダニが繁殖してしまいます。
つけまつ毛の汚れ
同じつけまつ毛を繰り返し使っていると、当然ながらつけまつ毛は汚れてきてしまうのですが、そのつけまつ毛に付いた汚れは、まつ毛ダニのエサになります。
また、つけまつ毛を装着する時に使用する接着剤が、まつ毛の毛根部分に付いたままになっていても、まつ毛ダニのエサになってしまいます。
まつ毛エクステの汚れ
まつ毛エクステをしていると、少しでもまつ毛エクステの持ちを良くしようとして優しくクレンジングする方がいるのですが、それはメイク残りの原因になり、まつ毛ダニのエサを増やしてしまうことになります。
メイク道具に付着した雑菌
マスカラのスクリューブラシ・アイシャドーのチップ・ビューラーのゴムなど、メイク道具をキレイにしていないと、雑菌が繁殖しやすくなります。
そしてその雑菌が、まつ毛ダニ繁殖の原因になります。
まつ毛ダニが繁殖すると現れる症状
まつ毛でまつ毛ダニが繁殖して増えると、次のような症状が現れます。
まつ毛が抜けやすくなる
まつ毛そのものは1日に数本抜けているものですが、まつ毛ダニが繁殖して増えると、異常にまつ毛が抜けるようになります。
これは、まつ毛ダニがまつ毛の成長に必要な栄養を奪うからで、まつ毛が抜けやすくなる他、まつ毛の成長が阻害されて短くなることもあります。
また、まつ毛が抜けて少なくなることで、まつ毛が持つ「目をホコリや紫外線などのダメージから守る」という役割を十分に果たすことができなくなり、そのことがきっかけで目の病気にかかる恐れもあります。
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目がかゆくなる
まつ毛ダニもダニの仲間ですから、アレルギー症状を起こす原因になります。
そのため、まつ毛ダニのせいで目がかゆくなる恐れがあります。
まつ毛にフケが発生する
まつ毛ダニはメイク汚れや皮脂などの油分だけではなく、人間の皮膚もエサにして繁殖するダニです。
そのため、まつ毛ダニが繁殖すると、「エサを食い散らかした跡」としてまつ毛に白っぽいフケが発生することがあります。
まつ毛のフケは、目元の皮膚の乾燥やホコリなどと間違いやすいので、要注意です。
ドライアイになる
ドライアイとは、何らかの原因で眼球の表面が乾いて、
・目が乾く
・涙が出やすい
・10秒以上目を開けていられない
などといった症状が現れる病気のことです。
ドライアイの原因は様々ありますが、その中の1つが、まぶたの内側にある「マイボーム腺」という腺の詰まりです。
マイボーム腺から分泌される油分が眼球の乾燥を守っているのですが、まつ毛ダニがマイボーム腺で繁殖してしまうと、油分の分泌が阻害され、ドライアイを引き起こしてしまいます。
ものもらいができやすくなる
ものもらいは、マイボーム腺が炎症を起こしている状態で、マイボーム腺が詰まることで起こります。
まつ毛ダニがドライアイを引き起こすのと同じような要領で、マイボーム腺でまつ毛ダニが繁殖することで、ものもらいができやすくなることがあります。
まつ毛ダニが繁殖している可能性のある方
まつ毛ダニが繁殖している可能性のある方は、以下の項目に該当する方です。
・アイメイクをしたまま寝てしまうことがある
・目のキワまでアイラインを引いている
・つけまつ毛やまつ毛エクステを使っている
・メイク道具をメンテナンスせずに使っている
もし、これらの項目に該当して、なおかつ先ほどのご紹介したような症状が現れている場合は、医療機関を受診しましょう。
まつ毛ダニによる症状でなくても、他の目の病気が潜んでいる可能性も考えられるので、専門医に診てもらったほうが安心です。
まとめ
今回は、まつ毛ダニが繁殖する理由と、まつ毛ダニの繁殖によって現れる症状についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたか?
「もしかしたら私のまつ毛にもまつ毛ダニがいるかもしれない…」と思った方は、念のため医療機関を受診したほうが良いでしょう。
また、特に自覚症状がなくても、まつ毛ダニの餌食にされる可能性は誰にでもあるので、まつ毛ダニに好まれないような、清潔な目元を保つようにしてみてください。