爪がなかなか伸びない場合に考えられる理由と爪を伸ばす方法
目立つパーツであり、おしゃれを楽しむ上でも欠かせないパーツであることから、爪は悩みの種になりやすいですよね。
中には、「爪がなかなか伸びない」という悩みを抱えている方もいると思います。
今回は、爪がなかなか伸びない場合に考えられる理由と、爪を伸ばす方法についてご紹介します。
目次
爪が伸びるスピードはどれくらい?
そもそも、爪はどれくらいのスピードで伸びるものなのか、知らないという方も多いと思います。
爪の伸びるスピードは、手の爪で1日に約0.1mm、足の爪で1 日に約0.05~0.08mmが平均と言われています。
この平均を元にすると、手の爪は1ヶ月で約3㎜、足の爪は1ヶ月で約0.15~0.24mm伸びるということになります。
見ての通り、手の爪のほうが足の爪と比べると、2倍ほど早いスピードで伸びることがわかります。
足の爪は厚くて丈夫なので、その分伸びるスピードも遅くなるのです。
若い頃は伸びるスピードが早い
爪が伸びるスピードは大体20歳頃がピークで、年齢と共にスピードは遅くなっていくと言われています。
爪は年齢と共に厚みを増していくため、それに伴って伸びるスピードも遅くなっていくということです。
つまり、「爪の伸びるスピードは老化とも関わっている」ということになりますね。
爪がなかなか伸びない理由は何?
では、爪がなかなか伸びない理由はどういったことにあるのでしょうか。
爪が伸びない理由についてご紹介します。
栄養不足
爪の主成分は、「ケラチン」というたんぱく質です。
そのため、食事から摂取するたんぱく質が不足すると、体だけではなく爪も栄養不足を起こしてしまうため、爪がなかなか伸びなくなります。
血行不良・冷え性
血行不良によって体が冷え性を起こしている状態は、血管が収縮し、体の隅々まで血液が行き届いていないことを意味します。
爪に必要な栄養素は血液に乗って爪まで届けられるのですが、爪は体の末端にあることから、血行不良を起こしている場合は臓器への血流が優先され、爪を含む体の末端への血流は後回しにされます。
そのため、爪が伸びるのに必要な栄養素を摂っていたとしても、その栄養素が爪にまで届きにくくなってしまうため、爪がなかなか伸びなくなります。
また、爪が伸びるのには酸素も必要になりますが、酸素が爪に届きにくくなってしまうことも、爪がなかなか伸びなくなる原因になります。
爪を噛む癖
この理由は、どちらかというと「爪が伸びていることに気付けない」という理由になるのですが、爪を噛む癖も爪がなかなか伸びない理由になります。
爪を噛む癖があると、伸びる前に爪を噛み切ってしまうことになるため、爪が伸びていることに気付けないのです。
炎症や病気で爪がなかなか伸びないことも…
爪がなかなか伸びない理由としては、炎症や病気も考えられます。
「爪周囲炎(そうしゅういえん)」
爪周囲炎とは、爪の周りの皮膚が炎症を起こしている状態を指します。
爪周囲炎の原因となるのは、
・ささくれ(さかむけ)
・深爪
・陥入爪(かんにゅうそう)
・巻き爪
などで、爪の周りに傷ができ、その傷口から細菌が侵入することで発症します。
爪周囲炎を発症すると、爪の周りは化膿して赤く腫れ上がり、強い痛みを伴います。
爪周囲炎による炎症は、爪の成長を妨げてしまうため、爪周囲炎を発症すると爪がなかなか伸びなくなります。
「黄色爪症候群(おうしょくそうしょうこうぐん)」
黄色爪症候群とは、爪全体が黄色に変色する病気のことです。
黄色爪症候群の原因ははっきりとわかっておらず、未知の部分が多いのですが、リンパ系の疾患・喫煙・ネイルなどが関わっていると考えられています。
爪に現れる症状としては、爪全体が黄色く変色する他、爪が厚くなったり、爪の成長が遅く(伸びにくく)なったりします。
黄色爪症候群の方の80%は全身のむくみを訴えるそうなので、先ほど挙げた爪に現れる症状の他に、全身にむくみの症状がある場合は、医療機関を受診したほうが良いでしょう。
爪を伸ばす方法
爪がなかなか伸びない場合、どうすれば爪を伸ばすことができるのでしょうか。
爪に必要な栄養素を摂る
爪を伸ばすためには、主成分であるケラチン(たんぱく質)が必要不可欠です。
たんぱく質は、肉類・魚類・大豆製品・乳製品・卵などに多く含まれているので、たんぱく質を積極的に摂取するように心がけてみてください。
また、爪の成長には、
・ビタミンA
・ビタミンB2
・ビタミンE
・鉄分
・亜鉛
・カルシウム
といった栄養素も必要になります。
たんぱく質だけに偏らず、こういった栄養素も爪のために摂取するようにしてください。
爪の乾燥を防ぐ
爪は皮膚の一部なので、皮膚と同じように乾燥がトラブルの発端となっている場合があります。
そのため、爪を伸ばすためには爪の乾燥を防ぐことも必要になります。
例えば、
・ネイルオイルやネイルクリームで保湿をする
・アセトン入りの除光液を避ける
・除光液を頻繁に使わない
・洗剤や薬品を素手で扱わない
・手を濡れたままにしておかない
といったことが、爪の乾燥を防ぐことに繋がります。
爪をマッサージする
爪の周りの血行を促進し、爪にしっかりと栄養素を届けるためには、爪をマッサージしましょう。
爪のマッサージは「爪もみ」とも呼ばれ、爪の周りの血行を良くする効果だけではなく、様々な健康効果が期待できることでも注目を集めています。
時間や場所に関係なく、気軽に行うことができますよ。
血行を促進する
爪までしっかりと栄養を届けるためには、全身の血行も促進してあげなければなりません。
体を温める食べ物や飲み物を意識して摂るようにしたり、体を動かしたりして、全身の血行を促進しましょう。
指先を使う
パソコンの仕事をしている人やピアノを弾いている人など、指先をよく使っている人は、爪が伸びるスピードが早いと言われています。
これは、指先をよく使うようにすることで、指先の血行が良くなるからです。
ですから、爪を伸ばすためには指先をよく使うようにして、指先の血行を促進しましょう。
まとめ
今回、爪がなかなか伸びない場合に考えられる理由と、爪を伸ばす方法についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたか?
病気が潜んでいることもあるので、軽視することはできませんが、多くの場合は爪に必要な栄養を摂ったり、爪の周りの血行を促進したりすることで対応できます。
爪がなかなか伸びないことで悩んでいる方は是非、試してみてくださいね。